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発行人の日記

コインランドリーにて

2018年08月

この梅雨空で家人に頼まれて洗濯ものをコインランドリーに持って行った。慣れないことでさっぱり分からない。なんとか洗浄と乾燥が一台で出来る機械を見つけて、料金はややこしそうなのであとで戻るだろうと両替したコインを多目にジャラジャラと流し込んだ。洗濯、乾燥が終わって精算しようと説明をよく読んだらなんと一度支払ったコインは戻らないと書いてある。無人の店舗ではどうしようもない、たぶんコインは10枚ほど1000円くらいは戻ると踏んだのは甘かったかな、しかし、かたわらに0120番号が貼ってある。なにかあったら電話してくれと、半分はあきらめかげんで出てきた女性に事情を話すとランドリーの店舗名と機械の番号を聞かれて、しばらくすると確認出来ましたと言う。以下、電話のやりとり。

「700円多くお支払いただきました」
「はあ」
「ではこれから返金します」
「はい?」
「一枚ずつ戻しますので数えてください」

するとコインを入れた料金箱の下のほうからチャランチャランと音がしてコインが戻ってきたではないか。

あまりの不思議に立ちすくむ老人。

「あなたは一体どこにいるんですか?」
「都内のコールセンターから遠隔操作しております」

この箱の中にいるのかと思ったと、ぼくが言うと相手は笑った。

2017年6月25日

  

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