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発行人の日記

「限界集落」は現代日本語の傑作と思う

2013年11月

「限界集落」は現代日本語の傑作と思う言葉の音感というのは人によって違うんでしょうが、最近ではどうも年齢によっても違うのかもしれないと思うようになりました。例をあげてみると、例えばイギリスの名女優、アカデミー賞のジュディ・デンチ。昔知っていればこの音(英語の正確な発音は知りませんが)の品のなさに辟易したと思いますが、この年齢になると、デンチ・・・いや、心地よささえ覚えてしまいます。
逆の例としては、バルト三国。中学の頃だったか地図が大好物で、しょっちゅう地図を眺めていました。そこで見つけたのがエストアニア、ラトビア、リトアニアという、軽快でリズム感に溢れ、後ろをアで揃えた素敵なビジュアル。一気にファンになってしまいました。しかし、最近でこそ元大関の把瑠都(エストニア出身のホーヴェルソン少年)は応援したものの、往時の憧れめいたものは薄れましたね。
最近、私の心を占めているのは、「限界集落」ですね! この迫力ある文字の組み合わせには惚れ惚れしてしまいます。音もいい。ゴツゴツした音の連続が不安と不毛にまみれた土地をよく表現していると思います。現代日本語の傑作です。
私の好きな常盤雅幸のコマ漫画に、「切り取り線」という言葉が好きな主人公の話がありますが、どうも私はそういう種族に近づきつつあるようです。

  

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